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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[694]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/16(日) 22:23:40 ID:Ph9WchIQ

恥ずかしがりながら、再び消え入りそうな声で話しだすパチュリー。
普段の、プライドの高いパチュリーを知っているレミリア辺りが聞けば大爆笑しそうなその台詞は、
しかしこれまでに無い感情に満ち溢れていた。

パチュリー「それで――ちょっと調子に乗って。 勝手に師弟関係を作らせて貰ってたけど。
貴女もそれを否定してくれなかったから……つまり……結論を言えば、その『お礼』って訳よ。
ああ……もう。 貴女があんまりにもノリノリだから、少しやり辛くって、何時も通りに言えなかったじゃないの」

鈴仙がパチュリーなりの「冗談」に、本気で答えてしまったことにより、
彼女の中でのペースが大きく崩れてしまったのだろう。
パチュリーはすらすらと、自分の想いの丈を勝手に語っていく。

鈴仙「パチュリーさん、そんな事考えてたんだ……。 もっと言ってくれれば、色々できたのに……」

パチュリー「――まぁ。 私はこれからも賢者を自認するし、そうあるべきと考えてはいるわ。
そこは虚飾でも何でもない。 だけど、そうね……もっと言う事については――善処…するわ」

教えたがりで、自分の知識については非常に高いプライドを持つパチュリー。
そんな彼女もまた、賢者でも愚者でも道化でも聖人でも無い、ただの年頃の少女なのだと知った鈴仙は、

鈴仙「(私だけじゃない。 幻想郷で最高のプレーヤーと称されているパチュリーさんだって。
色々悩んでたり、詰まらない事で意地を張ってたりしてるんだなぁ…。 ――何だか少し、気が軽くなったかも)」


0ch BBS 2007-01-24