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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[83]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/26(水) 23:40:23 ID:???
中山「――実は、今日ここに鈴仙さんを呼んだ事には、理由があったんだ」

鈴仙「理由……?」

――装備に関する話が粗方終わると、中山は再び真剣な表情で鈴仙の瞳を見つめる。
その真っ直ぐな視線は、狂気を操る筈の鈴仙が、逆に中山の正気に操られてしまいそうだった。
思わずぼおっとしてしまう鈴仙の様子をも無視して、中山はゆっくりと述べた。

中山「鈴仙さん……。 ――俺と、共に幻想郷中を渡り歩かないか? そして…修行をしないか?
互いに、これまでの弱さを捨て――そして、より高い位置に昇りつく為に」

鈴仙「しゅ、修行……!?」

まるで愛の告白とも誤解されない表現に、鈴仙は一旦戸惑うが。
中山がもしも愛の告白をするとしたら、こんな回りくどい表現は使わないと鈴仙は知っていたため、
中山の発言が字義通りである事とすぐに察する事が出来た。

中山「そうだ。 俺はそもそも……常に何かに挑戦し続ける事が、俺の本質だった」

鈴仙「……森崎君と一緒に、規格外の相手と戦い続けた小学校時代。
その森崎君を超えるべく血のにじむような努力を重ねた中学時代。
そして、挫折と絶望を経験しながらも、尚立ちあがり、運命という壁に挑戦し続けた…今。 ――の、事よね…?」

中山は静かに頷いた。

中山「俺は…眼前に立ちふさがる壁を壊し続け、常に自分の道を追い求めて来た。
だがそれは、そうせざるを得なかったからでは無い。 俺が、そうしたかったから。 それだけだった。
俺は自分の願望の為に、自分に約束されていた安定や安寧。 その全てを切り捨てて来た」

鈴仙「うん…知ってるわ(どうして…って、前の私は聞いてたかもしれないけれど。
理由なんて無いのよね。 それが、中山さん。 ……中山政男という人間の、本質なんだから)」


0ch BBS 2007-01-24