※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[929]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 22:52:06 ID:???
八雲紫は、夢美「達」の行動を常に監視し、警戒していた。
しかしながら、それはあくまで「警戒」のレベルで留まっていた筈だったのだ。
彼女がこうして、夢美達の活動に、直接的な妨害を仕掛けて来た事は初めてだった。

夢美「――兎に角。 こうなったら緊急事態。 私の科学者としてのプライドがとても許せないけれど……。
貴女に、外界に出て来て欲しいの。 そして、資金集めや運営再編に力を貸して欲しい。
過去に月の使者の目を眩ませたんでしょう? それなら、地上の妖怪の目をくらませる事くらい、貴女には容易い筈。
…えっ、そう言うと思った? ……ふん、この私をそんなふうにコケにするヤツなんて、貴女位よ、賢者サマ」

夢美は不機嫌そうに、しかし(彼女にとっては)切実に電話の向こうの相手に対して懇願をする。
始めの内は相手が渋っていたようであるが――長電話の末、条件付きで相手が折れてくれたのだろう、
夢美は満足気に液晶画面――彼女は「スマートフォン」と呼んでいる――を操作し、電話を止める。
その様子を見ていた者が二人いた。 それは彼女の助手であるちゆりと……。

日向「――ククク…時間より早く来る事は良い事だな。 お陰さまで、珍しい物を見せて貰った」

夢美「…社長。 いつから聞いていたの?」

日向「さて。 ――確か、貴様がかつて無いまでに女々しくも、賢者サマとやらに助けを乞うていた所だったかな」

夢美は来賓である日向小次郎に対して文句を吐かず、ただし彼にも聞こえる程度の音量で舌打ちを行うと、
東邦学園内にある自分の研究室の椅子に深く座り込んだ。

日向「どうなんだ、計画は」

日向は簡潔かつ冷徹に、夢美に向かって告げる。
あたかも、夢美の話に全く興味が無いようだった。

夢美「……予定より少し遅延があるけれど、概ね順調よ。
――特にあっちの方は怖いくらいに。 何でも、貴女のネオタイガーよりも強烈なシュートが出て来たとか」

日向「……なにィ?」


0ch BBS 2007-01-24