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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[930]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/23(日) 22:53:53 ID:???
サッカーにまつわる会話が出て来て始めて、日向は夢美の会話の内容に対して興味を持ち始める。
若き実業家である彼はやはり、大企業の社長であると同時に一人のサッカー少年だった。
夢美「……気になるでしょう? これが、私達の事業の効果よ。
ホンの少しの刺激で、内容物そのものが大きな変質を齎す。
そんな人の意思こそが、最大の魔法であり、科学であると私は思っているわ」
日向「俺は始め、期待はずれの大赤字を上げた貴様を追放する為に来てやったんだがなァ。
……興味が出た、続けろ。 場合によっては、長期的な収益についても見積りを出してやる」
――否。「一人のサッカー少年」という表現には誤りがあった。
彼は今、自分と切磋琢磨すべきライバルを見つけた事に対して喜んでは無かったのだ。
彼は現世という戦場を生き抜く一匹の虎。
野生である事を良い事に、その知力で莫大な富を築き、その実力で莫大な屍を築きあげて来た。
彼は……自分を磨く為の更なる富と屍を発見した事に対して、喜んでいたのだ。
夢美「感謝しますわ、社長。 ……だけどその前に、今の幻想郷――社長の提唱する、新たな商圏を取り巻く環境について、
少しだけ、整理をする必要がある。 語ってもよろしいかしら?」
日向「許す。 続けろ」
あくまで傲慢さを崩さない日向に対しても、夢美は全く物おじせず。
居眠りが特技の三留学生に対して語りかけるように、傲慢に話し始める。
夢美「幻想郷では今、サッカーを媒体にして――大きく三つの勢力が水面下で争い合っている。
……いえ、今まさに、争いを始めようとしている、と言うべきかしらね?」
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0ch BBS 2007-01-24