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1- レス

【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[110]森末(仮):2014/03/07(金) 01:43:58 ID:???
その言葉を聞いた瞬間、板野は思い出した。
自分はあくまでも、ただの『キャプテン森崎の読者』であったという事を。
いつものようにスレに張り付き、キャプテン森崎を愉しんでいた所を森末に連れられて『この世界』へとやってきた事を。
自分はいつか、この世界から帰らなければならないと言う事を。

そして、板野は思い出せなかった。
自分の通っていた学校も、仲の良かった友達も、両親の名前すらも。
何もかも――唯一趣味がキャプテン森崎を読む事、そして本編・原作で起こった出来事だけを除いて、
板野の記憶から元の世界の情報というものは全て霧散をしてしまっていた。

板野「あ……ああ……!」
森末「やっぱりだ……やっぱりそうなんだ……」

その事実を理解してしまった瞬間、板野は恐怖に苛まれ声にならない声を上げ。
森末は小さな手で頭を抱えながら、自分の仮説が合ってしまっていた事に絶望をした。
板野が現実世界の事を、元の世界の事を忘れ去ってしまったという事――。
それこそが、森末の持っている力が弱まっている事に影響をしている。

森末「僕は君をプレイヤーとしてこの世界に招いた……だけど……そうじゃない」
板野「ど、どういう事なのさ……!?」
森末「君は……この世界の、1人のキャラクターとして、自立してしまおうとしている。
   この世界の住人として、認められ『過ぎた』んだ」

それは板野の溢れるキャプテン森崎愛が森末の予想をしていた以上のものだった為か、
それとも……それとも、他に何か原因がある為か。
板野はこの世界に『馴染み過ぎた』。
故に板野はこの世界の住人として世界に認知され、プレイヤーではなく独立をしたキャラクターとなってしまった。


0ch BBS 2007-01-24