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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[111]森末(仮):2014/03/07(金) 01:45:01 ID:???
板野「そんな! そんなの……そんなのおかしいじゃないか!!
   森末がこの世界を……管理してるんだろう!? だったら、認める、認めない……そんなものは森末の決める事じゃないの!?」
森末「違うんだ、板野。 僕たち管理者はあくまでも管理をするだけ……。
   キャラクターがいなければ、物語を紡ぐ事は出来ないんだよ。 あくまでも、先にキャラクターがあるんだ」
板野「そんな……」
森末「世界のルールを決めるのは僕だ。 物語の道筋も、立てるのは僕だよ。
   ただ、そこに『ドラマ』を生み出すのは……キャラクターなんだ。 だから、これがドラマなのだとしたら……。
   僕はその物語を書ききるしかない。 そこは捻じ曲げれないんだ」

悲痛な声を上げる板野にも、森末はあくまでも淡々と……それでも多分に哀しみの色を込めた声を出し、
更に追い打ちをかけるように口を開いた。

森末「リセットの力が使えなくなっていた理由も、だからこそわかる」
板野「どうしてなの……?」
森末「君がプレイヤーでなくなったから……この世界、構成、全てが変わってしまった。
   管理者としての権限を、君に対して行使出来なくなってしまったんだろう」
板野「……じゃあ、どうして1度は使えたの?」
森末「まだ、微かにだけど力が残っていたのかもしれない。 君に、プレイヤーとしての。 主人公としての」

リセットを受け付けるのは、プレイヤーキャラ――主人公のみ。
森末が1度リセットをした時までは、板野の主人公としての力が僅かではあるが残っていたのだろう。
だが、その1度だけのリセットで……板野の力はなくなってしまったのだろう。
故に板野は2回目のリセットを行えなかった――世界から、主人公として認められなくなったから。

板野「それじゃあ……どうしたらいいの? 俺は……俺は、このままこの世界に残り続けるの?」
森末「…………」

もはや顔も思い出せないが、板野にも元の世界に家族がいる。
まさかずっと、永遠に、この世界に存在し続ける訳にはいかない。
だが、戻っても――板野は元の世界の記憶がない。
記憶喪失で、本当の家族の元に帰り、本当の通っていた学校へ行き、本当の友達と遊ぶ。
想像をするだけでぞっとするような光景だった。


0ch BBS 2007-01-24