※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[115]森末(仮):2014/03/07(金) 01:49:25 ID:???
そう、姿を現したその人物――それは板野達が、よく知る人物であった。
猛虎――日向小次郎。
原作では大空翼の最大のライバルとして立ちふさがり、全日本を代表するFWとして活躍。
翼に次ぐNo.2という地位を収め、ファンからの人気も高い男。
そして本編ではやはり翼や森崎のライバルとしてキャプテン候補として対立。
原作のワイルドさを更にゆがめたかのような性格の悪さと粗野さ、付け加えて悪知恵の働く頭脳を持ち。
全日本のキャプテン候補の中では選手たちの中で森崎と共に好き嫌いが激しく別れる男となっている。

そんな彼は、本来、この世界には存在をしない。
この世界にやってくる際、板野が難易度『むずかしい』を選択した為に森崎、翼、日向の存在は抹消され、
板野は彼らがいない全日本でこの先を戦っていくと提示されたのだ。
当然ながら板野はそのことを覚えていたし、森末に至ってはその設定を自らが行っているのである。
故に、日向はここにはいてはいけない筈――なのだが、実際にいる。

驚いた板野と森末はしばらく声を発する事も出来ないまま、そのまま日向と対峙をしていたのだが――。
いち早く我に返った板野は、改めて日向の姿を見回すと何かがおかしい事に気づく。

板野「(な、なんだこの格好? まるっきり浮浪者みたいじゃないか……)」

そう、日向の今の姿は正しく浮浪者のようなものであった。
元から浅黒かった肌は垢に塗れ、髪は油で嫌なツヤが出ている。
着ている衣服もところどころ破け、或いはほつれており……。
本編のような成金どころか、原作の貧乏状態でもここまで酷くはないだろうという有様であり。

そして、次に板野が気づいたのは日向が先ほどから何も喋らず、虚ろに宙に視線を彷徨わせている事である。
まるで無気力――いや、魂そのものが抜けてしまっているかのようなその姿に、板野は当然ながら戸惑う。
彼のよく知る日向は、誰よりも血気に逸り闘志に溢れる男なのだから。

板野「(一体なんなんだこの状況? ど、どうするんだ!?
    さっきから色んな事があって正直混乱し通しだけど……こ、ここは……)」


0ch BBS 2007-01-24