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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[161]森末(仮):2014/03/09(日) 00:21:06 ID:???
実況「あーっ!? 抜いた、抜いたーっ!! 沢田くん、突破ー!!
   中里くん、最後は倒れ込むようにして抜かれてしまいました! 南葛、慌ててDF陣がプレスをかけるが……」

バキャキャンッ!

石崎「ぶべらっ!?」
高杉「まそっぷ!?」
小田「いくらっ!?」

実況「とめられなーい! このままではGKと一対一! 東邦、決定機を迎えたー!」

そして沢田は見事にGKとの一対一の状況を作り出す事に成功をした。
中里のいないDF陣は沢田の突破を止める事は出来ず、そして残るGKは明らかに周囲に見劣りをする選手。
この状況で怖いのは緊張のし過ぎでポストに当ててしまう事くらいだが、今の沢田は自分でも驚くほどに落ち着いていた。

沢田「(決める……僕が決めるんだ!)」

しかし、沢田は自らがゴールを決める――そのことにとらわれ過ぎていた。
……言い方を変えれば、周囲に目を向けきれていなかったとも言える。

岩見「うおおおおおおっ!」
沢田「えっ!? ああっ!?」

バチィッ!!

故に気づけなかった、中里との勝負が長引いた為に中盤のメンバーが戻れる時間を与えてしまっていたという事。
岩見、彼が自身の背後まで即座に詰め、ボールを奪い返そうと躍起になっていた事に。
普段ならば抜けたかもしれない、頭脳的にプレイをする事を覚えた今ならばなおさらである。
だが、彼もまだまだ中学一年生――如何に技術に優れようと、精神的な面で油断をしてしまうというのは致し方ない事だったかもしれない。

そんな彼を支えるのが、頼れる先輩たちの役割である。


0ch BBS 2007-01-24