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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[200]森末(仮):2014/03/10(月) 00:27:15 ID:???
中里「ゼェ……ゼェ……ハァ……ハァ……せ、拙者たちは……負けてしまったのでゴザルか……」
石崎「大丈夫かよぉ、中里ぉ……」

そして南葛ゴール前では、もはや疲労困憊といった様子の中里の周囲に、
石崎を中心とした南葛メンバーらが集まっていた。
今日の試合守備に攻撃にと活躍し、その真の実力を見せつけた中里。
しかし彼の奮闘を持ってしても東邦学園は破れなかった。
人間としては――しかも中学生としてはありえない程の身体能力を持つ中里正人。
その彼が本気になったとしても、1人では勝つ事が出来ない――それがサッカーというスポーツであった。

石崎「俺達がもう少し上手かったら、お前の負担を減らせたのになぁ……。
   せめて守備だけでもカバー出来たら、もっと攻撃回数は増やせた筈なんだ」
山森「先輩……」
中里「否……いずれにせよ、拙者の力だけではあの若島津を攻略出来たかはわからぬ……」
岩見「だが……来生との一対一の場面ではあいつもかなり危なかった筈だ。 来生よりもドリブルが上手いお前なら……」
中里「勝負事にたらればは禁物でゴザルよ、岩見」

滴る汗を必死に拭いながら、自身の無力さを呪うチームメイト達を励ます中里。
その顔は嘘を言っているそれには見えず、中里は決して彼らの事を恨んでなどはいなかった。
彼らの事を、足を引っ張るだけのお荷物な存在だとは思ってなどいなかったのである。

中里「拙者が忍である事がバレても、皆は約束を守り誰にも告げはしなかった。
   拙者が今まで実力を隠していても、誰も文句は言わなかった。
   拙者がこの決勝戦だけ本気を出すと言っても、誰も今更何を……と悪態をつかなかった。
   ……拙者は善き友を持った」
長野「……3番目については、そうしなけりゃ勝てないと思ったからだろ。 俺達が感謝される謂れはない」
中里「本当にそうでゴザルか? 長野はもっと若島津を相手に空中戦を挑みたかったでござろう?」
長野「それは……」


0ch BBS 2007-01-24