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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】


[925]森末(仮):2014/03/19(水) 21:32:38 ID:???
ザッ……

若島津「……よう、高杉」
高杉「げっ、若島津!?」

板野達が談話室で話していた頃、一方でこの宿舎の裏側――。
人が滅多に来ず、草木が伸び放題となってしまっている場所では沢田につれられた高杉が、
腕組みをしてじっと彼が来る事を待っていた若島津と対面をしていた。

高杉「ど、どういう事なんだ!? 俺は俺のファンの女の子がいると聞いてここに来たんだぞ!?」
若島津「鏡を見ろ。 言わなければそいつは嘘だとわからんのか? 馬鹿が」
沢田「(正直半信半疑だったけど、こんな解り易い嘘で連れ出せちゃうんだなぁ、高杉さん……)」

高杉がここに来た理由は、合宿所に自分の女性ファンが来ており、是非とも会って話をしたいと沢田から言伝をされたからである。
冷静に考えれば活躍度合的にも容姿的にもそのような事があり得る筈はないのだが、
万が一にでも自分のファンがいるのだとすれば、ここでその好機を逃すのはあまりにも惜しい。
そう考えた末に高杉はやってきたのだが、この状況を見てその情報がやはり嘘であったと判断するのは難くない。
じろりとここまで連れてきた沢田を睨み、それを受けて沢田はピャッと飛び上がると若島津の後ろへと隠れるのだが、
若島津はあくまでも冷たい表情を浮かべたままポキポキと拳で音を鳴らしながら口を開く。

若島津「どれだけ愚鈍なお前でも、この状況を考えればわかるだろう?
    何故俺が貴様を呼んだか……流石にその程度の知能はある筈だが?」
高杉「……キャプテンになる為に、俺にお前につけって言うのか?」
若島津「話が早くて助かるぞ」
沢田「高杉さん、悪い事言いませんから従いましょう。 若島津さんに逆らわない方が身の為です」

高杉という男は、修哲出身者の中でも特に若林に対しての忠誠心が高い。
それは小学五年生時、共に修哲小学校で天下を取った時に、
彼を超えるような存在が今後日本サッカー界で現れる筈がないと確信をしての忠誠心だった。


0ch BBS 2007-01-24