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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[260]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/05(土) 20:06:38 ID:???
日向「俺達の住む世の中というものも、確かに種族による劇的な格差こそは無いが。
その分、幻想郷よりも巨大な歴史。そしてそれが作り上げた『権威』という強固な壁が存在していた。
人間は弱い分、他者で固まって権威を作成する。 ――それは時には、一名の強者よりも厄介だ」

鈴仙「……何だか、あんたらしく無い弱気な台詞ね。 貴方は、その権威とやらを一人で粉砕し、
そしてのし上がって来たんじゃないの?」

日向「無論だ。 俺は、だからこそ――『力』による秩序を求めている。
生まれつきの格差に依らぬ、その個人個人が純粋に持つ力と、その利用によって、
俺は人間社会を牛耳り、そして何れは、貴様らの世界の妖怪共も征服する。 無論、サッカーの結果においてもな」

日本という先進国でも貧しい家庭で育った日向は、幼少時より数多くの理不尽を見ており、
また経験してきた。 そして彼は、その理不尽を解決するには道徳や美徳では無く、
力こそがもっとも合理的な手段である事を、自身の経験を基に実感してきた。

日向「…お前は、そう思わなかったのか?」

鈴仙「えっ?」

日向「俺は、今の秩序とやらが気に食わんと思い――サッカーでも、経済界でも頂点に立つべく努力をして来た。
俺の好むように、世界を征服し塗り替えて行く事に喜びと達成感を覚えた。
……お前は、幻想郷の秩序が気に入らなかった時。 ――それを力でも何でも良い、『改変』しようと思わなかったのか?」

鈴仙「いや、普通は思わないと思うけど……。 だって、幻想郷でも外の世界でも、月の都でもそうだけど。
きっと今の世の中の在り方に不満を抱いている人だっている。 だけど、それでもその中で、僅かな喜びを見出して行くのが。
精一杯生き切ろうとするのが――恐らくは、どこでも同じな、人の在り方だと思うわ。
世の中に認められる為に努力する事はあっても……世の中そのものを、変えるなんて……!」


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0ch BBS 2007-01-24