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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:15:07 ID:???
わかさぎ姫「も〜! 暑いし、尾ビレは乾くし、そもそも私は陸上キャラじゃないし!
くすん……早く湖に帰りたぁ〜い……」
メディスン「リグルなんかの口車に乗せられたアンタが、浅はかだっただけじゃん。
どーせ私達のチームなんて、(幽香が暴れない限り…)大した事ないんだから、あと二、三日の辛抱よ」
わかさぎ姫「アンタは…『草の根妖怪ネットワーク』の良さと怖さを知らないからそんな事言えるのよ!?
あそこで『既読無視』してみなさい、一気にハブられるんだからねっ!? 怖いのよ!?」
メディスン「はぁ……。 ――でも、結果としてそのネットワークで釣られたのってアンタだけじゃん。
わかさぎだけに、一本釣りね」
わかさぎ姫「ち…違うもん!? 他の皆はもう人里FCに誘われてたりしてたから仕方なかったのよ〜!?」
メディスン「はいはい、分かったからリアルな人間関係を大事にしてこうね。 …私は良いけど」
最後の一団は――人間嫌いの毒人形のメディスン・メランコリー……と、何やら見慣れぬ風体の青髪の少女だった。
ただし、その少女の下半身は明らかに人間のソレでは無く――即ち、巨大な魚のような、大きな尾びれで構成されていた。
彼女の名はわかさぎ姫。 何とも情けない名前のような気もするが――彼女曰く、由緒正しいれっきとした『人魚』である。
元々は霧の湖でノンビリ暮らしていた彼女だったが、リグルやミスティアの誘いに負けて、
こうして偶にではあるが、雑魚妖怪チームの正規メンバーとして試合に参加したり、一緒に練習したりしていた。
わかさぎ姫「も、もうだめぇ〜!? 泡になって消えちゃう…」
――とはいえ、正直な話。 彼女を誘ったリグル達も、そしてわかさぎ姫本人も。
彼女は「埋め合わせ要因」の一としてしか考えていなかった。
如何に強い魚も、陸上では凡そ跳ねる事しか出来ないように、わかさぎ姫もまた、
陸上でのサッカーにおいては全くカスカスの――それこそ、名無しの下級妖怪よりはマシ程度の
――低い能力しか持ち合わせていなかった。
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0ch BBS 2007-01-24