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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[470]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 21:55:35 ID:2+NqAup6
諏訪子「……選手名を全員媒体の「人形」にしといて、その中身は外界の選手の魂を映しこむとか。
その上ピエール君を確保して……更には日本でも第二位のGKを呼び出すなんて。
これで勝てなかったら、ウチら恥だよ、恥」

神奈子「(ホントはGKも日本第一位を呼びたかったんだけどねぇ…)
――分かってるさ、諏訪子。 こいつらは最終兵器だ。 予選くらいは、私達の手で勝ち抜こう」

若林「…良く分からないが、俺の力が必要だと言うのか。 ならば…力を貸そう」

何とか1体作りだす事が出来た、神奈子達の特注人形は、
基本的には本人の身体能力・思考・性格をコピーしているが……しかし、創造主たる自分達を信仰するように
一部を改変してチューニングされている。 そのため、この特異な状況を疑問に疑う事も無く、
偽若林は――いや、「偽」を付けるにも違和感のある程精巧ではあったが――手前に居た諏訪子の手を取ろうとして…。

ヒュンッ! バギイイッツ! ……ボロン。

諏訪子「……へ?」

不意に飛んできたスパナが顔面に直撃し、その表情を驚愕に軽く歪ませながら宙をフワリと飛び、
そのまま重力に負けて自由落下する。 ……無論、それは若林の「首」についての話である。
そして自身をコントロールする頭脳の不在を察知した若林の上半身及び下半身は、
力無くぐにゃりと地面に倒れ伏そうとするも――それすらも許してはくれなかった。

ズブッ。 グシャッ……ボンッ!!

飛んできたスパナと同等の速度で加速した一つの影は、正確に若林の胴体を捉えていた。
更に、その影が放つ正拳は捉えた胴体を間違い無く突き穿っていた。

諏訪子「あ……あっ……うっう〜……?」


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0ch BBS 2007-01-24