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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[485]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:18:44 ID:2+NqAup6
☆そして、再び永遠亭ルナティックス☆
〜永遠亭・鈴仙の私室〜

鈴仙「(今ごろ、中山さんは何してるんだろう。 幻想郷のどこに行き、何を感じ、そして…何を得て来るのかな)」

つい先ほどまでは、特訓疲れで泥のように眠っていた鈴仙だったが。
心の底の昂りが抑えきれずにふと目を覚まし――ふと、今はここには居ない中山の事を考える。

鈴仙「(中山さんは、いつだって自分から道を切り開いていた。
……親や先生、依姫様達や師匠達から言われた通りの道を進んできた私と違って。
今だってそう。 色々と考えるようにはなったけれど――きっと、本質はまだまだ甘いまんまだわ)」

中山のようになりたいと考え、やがて中山の言う通りではなく、
自分自身の道を歩かなくてはならないと気付いた鈴仙だったが、今はまだ巣立ちの時では無い。
しかし――その「時」はきっと必ず来るのだと、鈴仙は確信していた。

鈴仙「(師匠に並ぶ選手となるために、全幻想郷代表として師匠と共に活躍する…って思っていたけれど。
――今の私には、もっと他の道も選べるような気もする。 例えば……師匠と対峙するってことも、あっても良いかもしれない。
今まで保留保留にして来たけれど……私は今、【何を本当に望んでいる】のだろう?)」

今はまだその時ではないが……そろそろ、一度自分の考えを決定しておかないといけないような気がする。
「決定」という行為は非常な苦痛を伴う。 ある物を選んだ以上、それ以外の物は切り捨てなければならないからだ。
AB二択の内からAを選んだとしたら、仮にBへの想いが残っていても……Bを再び選ぶ事は出来ない。

鈴仙「(でも――今なら、まだ変えられる。 だけど……【ここでの選択は、私が今まで持っていた大きな目標を、
一旦とはいえ変える効果はある】かもしれない。 だって、それ位付きつめて考えないと……。
その「時」が来た時に、もっと迷う事になっちゃうと思うもの)」

もしもこの時が、鈴仙にとっての決意の時であるとするならば、今の自分は何を選ぶだろうか。
鈴仙は改めて、自分の持つ大きな目標を再確認することとした。


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0ch BBS 2007-01-24