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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[753]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/27(日) 22:58:05 ID:???
永琳「……評価については、あくまで今の時点だから。
これからの練習や実戦での活躍次第で、評価については大きく変動する可能性があるわ。
――特に、名無しウサギ達については、全員が底知れぬポテンシャルを秘めていると思うから」

鈴仙「(――でも、強豪チームとの試合だったらウサギ達はあまり活躍できないかもだから。
大会中でも優勢な場合とかは、積極的に名無しウサギ達にボールを運ぶのもアリかも。
……そうなった場合、私の人気稼ぎとか得点王争いとかには影響が出ちゃうかもだけど)」

慧音「(やはり、私が彼女達に練習を見てやるべきだったのだろうか……)」

ウサギB「――で、でも。 どうしたんですかお師匠様? こんな資料を私達全員に見せて下さるなんて……」

鈴仙「(確かに、何時もの師匠らしくないやり方ね。 大会前に皆を集めてミーティングなんて……)」

永琳の見せてくれた資料は確かに有用な物だったが――。
ウサギBが指摘した通り、何時もの永琳らしくないやり方であると鈴仙には思えた。
普段の永琳は、基本的にこうした情報をチーム全員に共有したりはしない。
無論、試合前に永琳の私室を訪れるなどの方法をすれば、情報を与えたりはしてくれるだろうが……。
このような手法は、今までに取られていなかった。
無論、大会前に備えて念いりにミーティングをしたいという意図かもしれないが――。
それならば、計画的な永琳は大会前夜にでも行う筈である。 何故、大会直前というこのタイミングでミーティングを行ったのか。

永琳「…………」

永琳は、その質問を予期していたかのように静かに瞳を伏せて首を落とし。

永琳「――私、ちょっと外の世界に所用が出来ちゃったから。 これから幻想郷を起たないといけないの」


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