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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[805]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:09:14 ID:???
お役所的な訓示を述べた最後に、取ってつけたように年相応の笑顔を見せ、阿求は颯爽と演台を降りて行く。
今大会に向けて多額の資金を負担している旧家の令穣も、決して気楽でないようだった。
しかし、選手達の開会式における目的は、阿求のありがたい話を聴く事では決してない。

実況「――さあ! それでは次に、誰もが気になる……予選リーグの抽選会を始めて行きたいと思います!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

大会前半に行われる、予選リーグの抽選会。これこそが本開会式における最大の感心事であり、
特に決勝進出の境界線上に居るチームにとっては、まさに生と死とを分けると形容しても過言ではない。

実況「抽選につきましては機械式のくじ引きで行われます!
各チームのキャプテンは、演台へと出てお好きなスイッチを押してください!」

輝夜「おっしゃ! 良いくじ引いてくるわね!」

鈴仙「よろしくお願いします、姫様!」

永遠亭ルナティックスの正キャプテンはあくまで輝夜。
単に司令塔を任された鈴仙がしゃしゃり出るのもおかしいと考えて、
ごく当然な風に輝夜が先程阿求が演説をしていた演台の方へと進む。
狭い演台には、計16名のキャプテンがひしめき合いながらも、
順番にくじ代わりのスイッチを押して行き、厳正なる抽選結果に思いと計略を乗せていた。

実況「さて、どうやら全チームが引き終わったようですね。 それでは――抽選結果に移ります!
まずはAグループから発表をしていきます!
Aグループは……1番、羽目玉チーム! 2番、紅魔スカーレットムーンズ! 3番、バケバケ同盟! 4番、聖徳ホウリューズ!」

レミリア「(ふーん……。 新参勢がここで来るとはね)」

神子「(2位突破させる事で、我々の神秘性や威厳を落とす魂胆か? ――だが、そうなら却って好都合だな。
我々の発信すべきメッセージを考えると、紅魔スカーレットムーンズとの対戦は丁度良い)」


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0ch BBS 2007-01-24