※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】


[564]森末(仮):2015/01/15(木) 23:35:11 ID:???
松山「! 板野……」

板野の変化に真っ先に気づいたのはこの中で一番付き合いが長いと言える松山だった。
彼は微かに呟くように……しかし、はっきりした声で絞り出された板野の声を聞くと驚いたような表情を浮かべる。
板野の性格は、端的に言えば酷く子供っぽい。
それは純粋で素直とも言え、
それに加えて人並の優しさを持つ彼の口から口汚く『畜生』という言葉が出た所を松山は見た事が無かったからである。
しばらく呆気にとられたように板野を見つめる松山だったのだが……。
しかし、やがて彼の胸中に察しがついたのか、小さく誰にもわからない程度に頷きながら納得を示す。

松山「…………(1得点を上げた。 それだけで満足、する訳がないよな。
   俺達は負けなかった。 だが、勝った訳じゃない。
   ゴールを上げられたからって、ただそれだけで喜べるような人間じゃないもんな……。
   個人の成果がどれだけ優れていたって、チームとして勝てなければ何の意味も無い……そうだよな。
   勝てなくて喜べる筈がない。 俺達は勝つ為に努力をしてきたんだから……!)」

無論、選手間での個人的な勝負というものに拘りを見せ、いつも以上のパフォーマンスを発揮するという事に不満は無い。
松山としても、かつては若島津に対してライバル心を持ち打倒若島津の為に北国シュートを開発した程である。
だが、例えその間で勝敗がついたとしても……チーム自体が勝てなければ意味は無い。
板野と同じく悔しい思いをしてきた松山もまた、試合中で感じた自身の無力さを含めて勝てなかった悔しさに駆られ、
引き上げていくハンブルグ選手の背中を睨みつけるのだった。


0ch BBS 2007-01-24