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1- レス

【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】


[586]森末(仮):2015/01/17(土) 00:17:41 ID:???
>>579-580 乙ありです。
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それから数十秒……岬は唖然としたまま、件の男――恐らくは自分と同年代であろう少年を見つめ続けていたのだが、
岬太郎のその最大の長所は誰よりも素早く回転をする頭脳である。
すぐさま平静を取り戻すと、彼は謎の少年の身なり、年齢を即座に分析し自身が知る人物であるかどうかを脳内で整理。
それも芳しくないとなれば、街の草サッカー仲間らこれまでのフランスでの生活で培われた人脈からここまで得た情報で、
かつて自身に会いに来たエル=シド=ピエールのように自分の実力を見定めに来ようとした者かどうか確認しようとするのだが……。
少なくとも彼の脳内ライブラリーの中に、彼の特徴と一致する情報は存在しない。

岬「(旅行者というのはまずない。 僕の名前を知っている段階で、それは無い筈だ。
   確かに小学生時代、南葛小で全国大会に優勝をしたけれど……あの時の主役はあくまで若林くんの筈だ。
   僕はあくまでもフィールダーとして、若島津から辛うじてゴールを奪えた程度の男、という認識……だから誰も知らない筈。
   ならこれまでに渡り歩いてきた土地での友人かと言うと絶対違う。 これだけ特徴のある髪型なら覚えてる筈だ。
   それはこの土地――フランスで過ごす日系人だと仮定をしたとしても同様。
   ……いくら意識が上の空だったからといって、僕からボールを奪うなんて並大抵の実力じゃない!)」

常に脳内で思考を繰り返し、先手を取って自身が優位に立とうとする岬にとって、
このイレギュラーな『来訪者』の存在は正に青天の霹靂であった。
尚も混乱をし、どう対処をしたものかと躊躇する岬に対し――件の少年は大いに悲しそうに眉を下げ、
それでも奪ったボールを岬以上に華麗にリフティングをしながら口を開く。


0ch BBS 2007-01-24