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【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
[600]森末(仮):2015/01/17(土) 02:11:42 ID:???
確かに小学生時代の実績など、既に過去の栄光でしかない。
全日本Jrユースにも南葛の面々などを初めとして小学生時代から活躍をしている者も複数いるが、
先に見上の言ったように中学に入ってから頭角を現してきた者達も多数存在する。
彼らにしてみれば今日、先ほどの試合で見た若林が全てであり、過去の栄光というフィルターを通しては当然見てくれない。
また、若林はハンブルグの正GKとして活躍を続けていながらも、決して欧州No.1キーパーとは言われてはいない。
ヨーロッパ研修をしていた見上は当然のようにその欧州No.1キーパーと呼ばれている男――。
ジノ=ヘルナンデスのプレイを実際に見学しており、彼がそう呼ばれる所以……。
そして、若林が決してそうは呼ばれない原因というものをよくわかっていた。
見上「小学生時代の栄光より、何故今の栄光を掴もうとせん。
正GKに満足せず、欧州No.1キーパーという異名を手に入れようと何故躍起になれん」
若林「………………」
見上「小学生時代、私のしごきに耐えていた時はコイツは必ずモノになると思った。
それほどまでにお前は才能の塊であり、また努力も出来るだけの根性も持っていた。
それがどうした、この西ドイツに来てからは。
正GKの座につけば早々に満足し、練習はサボり、態度は不真面目。おまけに喧嘩に明け暮れる。
中学3年間、例え環境がよかろうと言われるだけの練習を――。
いや、それすらもサボってきた男が、例え日本という狭い環境でも3年間努力を重ねてきた者達にそう簡単に勝てると……。
本気で思っていたのか?」
やがて見上の説教を聞くにつれて、若林は頭を垂れ、じっとこれまでの3年間を思い出していた。
見上の言うように、若林は決して努力に努力を重ねてきた……とは言い難い。
メニューで組まれている練習すらもおざなりにこなし、自主練習に励むという事は少なくとも記憶になかった。
それだけである程度の結果が出ていたし、それなりにも勝ててきていたのだ。
故に、彼は完全に慢心してしまっていた。油断してしまっていた。
若林にとって幸運だったのは……それを今日の試合で気づけた事。
そして、気づかないフリをしていた所で、しっかりと言い聞かせてくれる恩師がいてくれた事だろう。
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0ch BBS 2007-01-24