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【伝説の】Another-CⅡ_9【継承者】
[789]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2014/07/14(月) 19:13:37 ID:???
時計の針は戻す事が出来ない。
空白の時間を思う暇があれば、今出来る最善を尽くすのみ。
それがピャタコーフには分かっていた。
彼にとって空白の時間が文字通り記憶にもない空白だったのが幸いしたのかも知れない。
ピャタコーフはスペルマンも自分と同じだと考えていた。
だがスペルマンにとってはどうやらそうでなかった。
彼にとっての空白の時間は、過去を追い求めてきた時間とイコールだった。
それがスペルマンを不幸へと追いやった。
ピャタコーフの居ない氷上で立った表彰台は、彼にとって孤独と空虚の頂点でしかなかった。
ゆえに終生のライバルと決めた相手が戻ってくる可能性のあるサッカーコートへ身を移し、
その時を待っていたのだ。
ピャタコーフと再び闘い、倒せるのならばサッカーでも構わない… その時は思ったのだろう。
だが終生のライバルと再会しても、彼が望んだようにはなったとは言えなかった。
あくまでフィギュアスケートで勝ちたかったという思いを捨てられなかったのだろう。
スペルマンは未来のヴィジョンを失ってしまった。
彼がこれからどういう道を歩むか… 怒りのような負の感情に捉われるのか、地に足をつけて再び
未来を見据える事が出来るのか、はたまた全てを忘れて母国に戻るのか…
三杉も、ピャタコーフも、スペルマン本人でさえ、この時点では知る由もなかった。
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0ch BBS 2007-01-24