【ようやく】ライ滝第三十話【ヒロイン】

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【ようやく】ライ滝第三十話【ヒロイン】

[71]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 ：2014/05/04(日) 00:04:16 ID:???

　こうして滝と神が次の試合に向けての練習を行っていた頃。
　滝達のいる場所とは別のログハウスにて、ギリアムが何者かと電話で連絡を取っていた。

ギリアム「そろそろ連絡が来ると思ってましたよ」

？？？『……今日、例のプロジェクトに関する会議が行われたよ』

　受話器越しに聞こえてくる人物の声には明らかに疲労の色が滲み出ており、
ギリアムは相手の口から出てくる言葉の内容を大体察する。

ギリアム「その様子だと、やはり通ってしまったようですね」

？？？『君の言っていた【予知】通りにな。賛成多数、恐らく反対をしたのは私を含め片手で数えられる人数だろう』

ギリアム「俺の話を信じてくれる気になりましたか？」

？？？『……海外でのWユースのレギュレーションに関しての動きといい、これまで君から聞いた【予知】は全て的中している。
　　　　しかしはっきり言って今でも君のオカルト話を全て信じる気にはなれない。余りにも荒唐無稽過ぎる。
　　　　だがプロジェクトが通ってしまった以上、君から持ち掛けられた話が魅力的なのもまた事実だ』

ギリアム「では……」

？？？『協力しよう、などと綺麗な事は言わない。私の目的の為に君の提案を利用させてもらう。
　　　　君も私の事を利用すればいい』

ギリアム「（フッ……）ええ、そうさせてもらいますよ。では、明日も練習があるので失礼させてもらいます」

　素直になれない人だと内心で苦笑しながら、ギリアムは電話を切るのだった。

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0ch BBS 2007-01-24