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【輝夜が負けたら】鈴仙奮闘記17【腹筋させます】


[699]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/05/25(日) 00:01:44 ID:Xm2/3agc
★どれが出ても特に意味はないです(たぶん)→ スペード10 ★
スペード→ラーソン「全ての超常現象は科学的に再現できる」ラーソンがひたすらスプーンを曲げていた。

くにっ! くにっ! くにっ!!

フェデリックス「これは凄い。 ラーソンは黒魔道士の才能がある」

ラーソン「タダの化学現象ッスよ。 魔法とか、そんなオカルトありえないんで」

フェデリックスの称賛を受けて、ストゥルソー・ラーソンはぶっきらぼうに応えながらも口元は嬉しそうに、
ひたすら持ちこんできたスプーンやフォークを曲げ続けていた。
スペインリーグに派遣され、近代的なサイド際の攻防を磨いて来た彼は、
その外見と口調から一見軽薄そうな印象を受けるが……その実、非常に冷静かつ気品に満ちていた。

ラーソン「(そう。 俺は一人前のサッカー選手。
そしてメンタリストになって、おじいちゃんの汚名を返上してやりたいんで、マジで)」

決して自分からは語ろうとはしないが――ラーソンの祖父は、
かつてスウェーデン首相も務めた事もある超大物政治家であった。
しかし、国民から理解を得られぬ増税とスキャンダルを原因に早期で辞職を強いられてしまい、
現在、彼の祖父の評価は歴代のスウェーデン首相の中でも最悪クラスとなっている。

ラーソン「(――おじいちゃんは、「自分の政策は、後世の歴史家が判断してくれる」としか言わないけれど。
でも、消費増税は国の体制を維持する為に必要だったんだ。
だからやっぱり――オレがメンタリズム極めて、スウェーデン国民にそれを分からせる必要があるッスね……)」

――だが、ラーソンはそんな祖父の評価を覆したかった。
今まで多くの政治家達が先送りにして来た問題に対して、自分の祖父は正々堂々と立ち向かったのだ。
そんなメッセージを、サッカーを通じてメンタリズム的に分かって欲しかった。
それが、ラーソンがサッカーに打ち込む一つの理由となっていた。


0ch BBS 2007-01-24