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【私が決めなきゃ】鈴仙奮闘記18【誰がやる!】
[319]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/06/12(木) 00:14:31 ID:???
幽香「…………」
幽香は無言で自分の指に絡みつく液体を見つめ、
それから艶やかで小さなその唇に、そっとその指を近づけ、舐める。
……かつおとこんぶの旨味が良く効いていた。効きすぎていた。
幽香の納豆の「たれ」は、見事にこぼれてしまい、彼女の指とテーブルを穢していたのだ。
レティ「ああ、もう……! 余所見なんてするからよ。 ホラ、ティッシュよ、拭きなさい!」
呆けたような幽香の様子を見たレティは、気を利かせて新品のティッシュ箱を投げつける。
幽香は黙ったまま、そのティッシュから紙を一枚取ろうとして……。
サッ……ビリイッ!
幽香「…………」
ミスティア「幽香くん、上手くティッシュがやぶけな〜〜〜い! これはミスったぞ〜〜♪」
――上手く、ティッシュから紙が取れなかった。レティの気配りは立派だったが、
新品のティッシュは紙が取り出し辛いという事実を彼女は忘れていた。
……ビキィッ!!
――そして、当事者たる幽香は深い悲しみに包まれていた。
納豆のたれ袋が上手く破けなかった上に、ティッシュを箱から上手く出せなかった。
どっちかだけだったら耐えられた。どっちかだけだったら耐えられたのに、どっちもだなんて。
こんなにも悲痛で、悲しくて、凌辱的な出来事が自分の身に降りかかるなんて……!?
――子どもたちの見ている手前、幽香は気丈にも笑顔を壊さなかったが……。
その笑顔は、うっかり直視してしまったわかさぎ姫が、ショックで泡を吹いて失神する程度には怖かったという。
*幽香の怒りゲージが+10されました。 0→10
*幽香の怒りゲージは試合中などの選択で理不尽に伸びていきます。ゲージが100を超えたら……?
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0ch BBS 2007-01-24