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【目指せ】ミサト監督の挑戦3【J2】
[967]地獄のミサト ◆lHjY1XBi4o
:2014/07/22(火) 00:43:06 ID:???
男「春の日に咲く、桜については坂口安吾と同意見だ。桜についてはあまり良いイメージがない。」
男も女も、どこにでもいるような二人だ。楽しそうに会話する二人。
男「それだって花見をしちまうんだからな。人間なんて不思議なもんだ。」
女「桜の染料って何から採れるか知っている?」
男は首を振る。
女「桜の木の皮よ。」
男「……へぇ。」
冬の寒い間に耐え、桜は樹皮に桜色を蓄える。寒梅のような凛々しさではないが、花を咲かす為に耐えているという見方も出来る。
女はそう言うとにっこりと笑い…
女「……私ね。桜って大嫌いなの。」
と言った。男も自分も驚き、女を見る。
女「私にとって桜は別れの象徴よ。大切な人と離ればなれになる象徴。」
男「…あの話していた外人さんか。」
女「いや、そうじゃない。ペトレスクは桜が連れてきてくれた人よ。」
心臓が鳴り響く。ということは…
男「…そうかい。俺にとって桜ってのは…
中学の卒業式の時に離れちまった奴と、今、また再会させてくれた木でな。」
…そこからはあまり覚えていない。
偶々会った風を装いながら、二人を冷やかして別れた事は覚えている。
考えると、最初からノーチャンスの恋愛だったのだ。
彼女は自分を一人の友人としてしか見ていなかった…。
それを形として突き付けられただけだ。
桜舞い散る季節。
苦い思い出と切なさのみ残る、片想い…
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0ch BBS 2007-01-24