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【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】


[844]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/07(木) 23:27:28 ID:P/+ytGmU
★ここで光る来生アイ→ ダイヤA ★
ダイヤ・ハート→来生「大ちゃん! ここでアレだ! ほらアレ!」大妖精「アレですね……了解ですっ!」

――ボールを一旦置いた大妖精はここでベンチをチラリと見ると、
来生が何やら真面目な顔で叫んでいた。

来生「大ちゃん! ここでアレだ! ほらアレ!」

大妖精「(まるでボケたお年寄りの方みたいだなぁ……。
――でも、やっぱりそうだよね。 攻めるとしたら、今しかない!)」

内心では割と黒い事を毒づきながら、大妖精は同時に来生の意図をしっかりと察知していた。
というのも、この『アレ』こそが来生が妖精大連合に授けた唯一にして最大の戦術だったのだから。

実況「お〜〜〜っと! 大妖精選手、ボールを足元に持ったまま暫く動かない!
無鉄砲な妖精の中では珍しく優柔不断で臆病者と称されているだけあって、
ここは誰に向かって蹴りだすかを悩んでいるのでしょうか〜〜〜!?」

大妖精「(サニーちゃん達やリリーちゃん達には悪いけど、
攻撃力や支配力において、私たちのチームは一歩遅れを取っている。
だけど、カントクさんが居た国のGKがやってたっていう必殺奥義は、
この弱点を一気に克服する事が出来る……!!)」

実況の煽りにも動じず、大妖精は静かに佇み、瞳をぎゅっと閉じる。
彼女の心はもう一つに定まっていた。

チルノ「フフフ……その様子。 『アレ』をやるのね大ちゃん!
やるからには、絶対に鼻のたかーい天狗達をビビらしてやんのよ!」

大妖精「……うん。 がんばるね、チルノちゃん」


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