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【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
[196]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:26:41 ID:???
後半ロスタイムに来生が三度見せた奇跡に、観客は大きく湧き上がる。
もしかしたら、この来生という外来人は、妖精チームに対して本当に勝利をもたらすのではないか。
大会優勝はともかく、予選リーグ1位突破は濃厚と見られていた妖怪の山FCが、まさかの敗北を喫するのではないか。
―――もしもこの場に立っていた外来人が来生では無く、更に高い能力と気質を持った選手だったら。
あるいは、もしも来生の加入がもう少し早ければ。 言ってしまえば、後半開始直後の局面で、ヘルナンデスがPKを貰っていなければ。
その期待は恐らく裏切られずに済んだのかもしれない。
しかし、奇跡はそう起きないから奇跡なのであり、そんな奇跡の上にさらに奇跡が上塗りされることなど、本来はあり得ないのである。
――ピィイイイイイイイイイイッ!!
来生「くらえーっ! 『クリップタックル』だァーッ!!」
そのため、ボールが欲しい一心で射命丸へとタックルに向かう来生の狙いは、結論から言うと成就しなかった。
射命丸「……私たちは、それぞれが互いに意図は違えど。 それでも、チームの勝利の為にすべてを賭してやってきたつもりです。
貴方がたの友情と団結は確かに美談ではありますが――――美談で食える程、浮世は甘くはないッ!!」
タッ……ギュンッ! バシュウウウウッ!!
来生や妖精達にどのような思いがあれど、自分たちはただ諾々と敗北を忌避し、勝利を目指すのみ。
妖精大連合の希望を背負った来生のタックルが荒削りな太刀とすれば、
妖怪の山FCの矜持を抱いた射命丸のドリブルは研ぎ澄まされた小太刀。
これまでは太刀が勝ち続けて来たが―――この試合最後にして、ようやく。小太刀にも報いがあった。
絶好調の来生が放ったクリップタックルと、疲労を隠せない射命丸の何の普通のドリブル。
その勝負は互角か、あるいは来生の方が優勢である程だったが―――射命丸は、何とかボールをキープし続けることに成功する。
そうなれば、残り試合時間は数十秒、後の展開は全員の予想する通りに働いた。
射命丸は即刻はたてにボールを戻し、そこから高いパス力を持つFWの反町とのワンツーで妖精たちの最後の猛攻を潜り抜け――。
―――ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
妖怪の山FC 3 - 3 妖精大連合 試合終了!!
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0ch BBS 2007-01-24