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【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
[660]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/09/03(水) 22:52:31 ID:???
矢車「……お前が光を掴むというならば、俺は止めないさ。 しかし……俺達には幸運の女神など付きはしない。
付くとすれば魔物。 そう……地獄の闇より這い出でし、角と牙が生えた三本頭の魔物だ」
さとり「……重々承知の上です。 私は、最初からそんな都合の良い菱形王の女神なぞ期待していません。
期待すべきは、始めから今まで、ずっと私に着いて来てくれたお燐とお空。
そして、力を貸してくれた勇儀さん達に……矢車君。 貴方の力です」
矢車「……漸く、良い顔をして来たな。 光を掴もうともがく、醜い闇の魔物の顔だ」
さとり「……ふふ。 真正面からそう言っていただく方が、私にとっては嬉しいです。
ええ、私は醜く卑しい覚。 それがおこがましくも光を掴む……だとか言っているんだもの。
さぞかし滑稽でしょうね。 ……笑っても、構わないわよ」
さとりの理想は、単純な綺麗事では無い。
地底の闇を知り、地獄を経験し――その上で、彼女は尚、光を掴もうとしている。
先程までの儚げな懇願と、今のさとりの強かに歪んだ唇は対照的ではあるが。
矢車は、今のさとりの方が良い顔をしていると思った。
矢車「お前は……地獄を知りながら……そうも光を欲するか。
光はあんなにも眩しく、苦しく、そして辛い物だというのに……」
そして、同じ闇の住人たる矢車にとって、さとりの覚悟は理解しがたい物だった。
何故この女は、理想論を甘えと知りながら、それを信じようとするのか。 何故、ろくでなしの癖に光を掴もうとするのか。
その先には、手痛いしっぺ返しが待っているというのに……。
さとりは、そんな矢車の問いかけに、今度は素直に笑ってこう答えた。
さとり「……そうですね。 私は、サッカーを通して知ったからでしょうか。
――真夜中の闇にあっても、暗い地獄であっても太陽が輝く……『白夜の世界』が、この世にはあるという事を」
矢車「『白夜の世界』……?」
――矢車は始めて、さとりの言葉に純粋な興味を示した。
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0ch BBS 2007-01-24