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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】


[127]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/15(月) 21:10:35 ID:oc6x5VvE
C:当主であるさとりに会ってみるため。

鈴仙「(――色々と聞きたい事や知りたい事もあるけれど……まずはここの主人に会ってみるのが常道かしら。
地霊殿の当主は人や妖怪の心を読むと言われるけれど、流石に出会い頭に襲って来たりはしないでしょう)」

鈴仙はそう考えて、地霊殿の巨大な正門を潜り抜ける。先日の試合後に盗み聞きした会話が正しければ、
地霊殿の当主・古明地さとりは地底と地上の親交を結ぶ事に前向きな穏健派。
そうならば、少なくとも酷い取扱いを受ける事はないだろう……と、確信しつつも。

鈴仙「(しっかし、普通はこういう所ってアポなしに入っちゃいけない場所よね。
襲われるとか以前に、オトナとして大丈夫だったかなぁ……)」

――何となく不安が抜けない所は、いつも通りだった。

*****

地霊殿の中は、外装に違わず幻想的な光景が広がっていた。
暗く広いエントランスホールを照らす光は、地面に張り巡らされた無数のステンドグラスからであり、
逆に、シャンデリアや電灯などと言った類の物は見当たらない。
地面が明るく天が暗い様相は、まるで地の底に太陽があるかのよう。

鈴仙「お、おじゃましま〜す……とか、言ってみたり
(だ、大丈夫だったかなぁ。 勝手に入って怒られないと良いけど……)」

そんな中、聞こえる音は鈴仙のコツン、コツンという乾いた足音のみ。何の出迎えも無い様子に、いよいよ鈴仙は緊張するも――。

さとり「『だ、大丈夫だったかなぁ。 勝手に入って怒られないと良いけど……』
――ですか。 まぁ、一々心を読まずとも……そう考えているのは明白だったけれど」

鈴仙「あ、貴女は。 地霊殿の当主の……!」

――その緊張を既に読んでいた館の主は既に、空を浮きつつ音も立てずに鈴仙の方へと近づいていた。


0ch BBS 2007-01-24