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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】
[176]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/09/16(火) 21:36:48 ID:3kaW+44+
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そのまま無言に灼熱地獄を進み続けた鈴仙とお燐は、やがて再び開けた場所へと出た。
お燐はふう、と額についた汗を腕で拭いながら、まるで自分の部屋を紹介するようにこう述べた。
お燐「さぁ、ようこそ遥々月から来たお姉さん。 ここが地上の中でも一番深い深い場所。
――灼熱地獄跡の、最深部さ」
ゴォオオオッ……! ドドドッ……!
お燐の紹介に預かるように、一帯に広がる溶岩の海が爆発を起こして波を作り、
連鎖するようにそこらで炎が弾け飛び、混ざり、そして再び固まって行く。
鈴仙「す、すごいわね……! まるで、溶岩の海――ううん。 まるで……太陽にやって来たみたい……!?」
天井も壁も見えぬ、辺り一面に広がる世界――と、言うのは鈴仙が初めて旧地獄に降り立った時の感想と一致しているが、
旧地獄と比べると幾分殺風景である――何しろ、自分達の周囲に存在するのは、果てしないマグマと、
僅かに群生して飛ぶ地獄烏程度しかいないのだから。
そのため、ここはあらゆる生命が暮らす海というよりは、いかなる生命も暮らせぬ太陽と形容する方が正確だった。
お燐「年間平均気温は摂氏5,503度。 ちなみに鉄の融点が大体1500度で、
元素単体では最も溶けにくい炭素の融点が3550度だから〜。
火車妖怪のあたいみたく、炎にゆかりの無いふつうの妖怪だったら、まずここに来た時点で融けてるね、物理的に。
――だからお姉さんはどうやら、運良くも中々の強さを持った人妖みたいだ。
無意識に妖力を耐熱へと割ける程度には、センスか実力かがあるようだからね」
鈴仙「それって、私がもしも運悪く大したことない妖怪だったら、ここでバターになってたって事じゃない……!
そんなにヤバいんだったら、どうして先に警告してくれなかったのよ」
お燐「聞かれなかったからさ。 な〜んてねっ」
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0ch BBS 2007-01-24