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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】


[471]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 17:56:14 ID:???
さとり「――今日は、永遠亭ルナティックスとの試合があります。 矢車君。
もしも貴方が地獄にあっても尚、光を求めようとするならば……貴方は、試合に出るべきと考えますが」

優男そうな顔立ちながら、異常なまでの狂気を孕む鋭い目線を浴びつつも、
さとりは地霊殿の――ひいてはこの旧地獄を統べる者として彼には屈せず、
あくまで事務的に、淡々と要件を述べるが。

矢車「――地べたを這いずりまわってこそ、見える光がある……」

狂人にとって、さとりの話は難解過ぎたようである。
彼の興味はとっくにさとりでは無く、血と腐肉の臭いがする地面へと向いていたようだ。
彼はまるで、発作を起こしたかのように、地面を愛おしげに這いながら、恍惚とした笑みを浮かべる。

さとり「……はぁ。 前の試合の時は、遥々地底を抜け出してまで私達の元へと来たというのに。
また、元の貴方に戻ってしまったのですね」

さとりは腰に手を当ててため息を吐く。元々こうなる事を予測してはいても。
また、彼と同じく心を読めずに思考が皆無のこいしと接していても――
やはり心も読めず話も聞かぬ者と接するのは辛いものがある。

さとり「大体、前は白夜の世界に興味があるって言ってたじゃないの。 あれは一体どうしたんですか?」

さとりは思わず、辛辣な言葉を矢車にぶつける。しかしその指摘はかなり核心に迫るものだった。
何せ、この矢車という男は、地獄に現れてから今までの約半年間、殆どの時間をこの牢獄で過ごしており。
しかも地上に出る事は一度たりとも無かったのだ。
一体何が、彼をここまで突き動かしたのか。さとりは純粋に気になっていたのだが……。


0ch BBS 2007-01-24