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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】


[715]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/29(月) 23:29:59 ID:???

勇儀「へぇ。 少し脅かしてみるつもりだったが――こいつぁ中々勇気ある少女じゃないか。
山で人間共と殺りあった時は何度もあったが……」

つかさ「はぁー、はぁー、はぁー……!」

地獄から聞こえた雄叫び。 この世ならざる絶叫を上げながら、
勇儀のシュートをその小さな顔で封殺してみせた一人の少女――その名は因幡つかさ。
幼いながらにスラリと細身の少女は、虫の息ながらも意志の籠った瞳で鬼へと反抗する。

つかさ「……やる前から、勝負を決めつけては……ダメ。 私は負けません。
そして……貴女。 「遊んで」いましたね! ――折角、私達が決死の勝負に出たと言うのに、
星熊勇儀! 貴女は今! 敢えて全力を出さなかった!!」

勇儀「……全力で防ぎながらも、私の「撃ち損じ」すら見破るか。
――やれやれ、確かに利よりも自身の遊びを取ったのは認めざるを得んが、
まさか、この大女の恥ずかしい失態すら看破されるとは。
……気に入ったぞ、その鬼をも恐れず本質を見破ろうとするその強い瞳」

つかさ「鬼をも恐れず? 馬鹿言いなさい。 ……鬼が恐ろしく無い訳が、無いじゃない……!」

恐怖の象徴たる鬼による最大限の賛辞を前にしても、つかさは尚を頭を振り否定する。
それは卑屈な謙虚でも、単純な反発でも無かった。

勇儀「……ならば、何が貴様を突き動かした? まさか、何の確証も無く飛び出した訳もあるまいに」

つかさ「ええ。 教えてあげるわ鬼。 私が貴女に勝った理由。
それは……私達が、貴女よりも……弱いと知っており。 そして、だからこそ……仲間と、一緒に守っていけたからよ!」


0ch BBS 2007-01-24