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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】


[76]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/15(月) 00:40:13 ID:oc6x5VvE
天井から、自身の出した糸にぶら下がった土蜘蛛の妖怪――黒谷ヤマメが、
鈴仙に対して少々手荒な挨拶をしてくれた。
驚く鈴仙に対して全く悪びれる様子も無く、慣れ慣れしい様子でひらりと地上に足を付け、鈴仙の方向へと向かっていく。

ヤマメ「やぁ、ひょっとして旧都に行きたいのかい?」

鈴仙「そ……そうだけど」

ヤマメは値踏みするような嫌らしい目線で、鈴仙を撫でるように見定めていた。
鈴仙の回答を聞いたか聞かずか、暫く鈴仙の実力を見極めていた彼女は。

ヤマメ「そんならさ、ひとつ提案があるんだけど……私が、ガイドしてあげようか? 有料で」

鈴仙「は――はぁ?」

鈴仙に対して、突然にそんな商談を持ちかけてきた。

ヤマメ「いやぁ、だってさ。 アンタさんってば恐らくは旧都に行くのは初めてだろう?
見た感じ、そこそこ以上の実力はありそうだけど……地底には、一部だけどヤバい奴だっている。
だから、万一の為の保険として、この私が旧都まで着いてきてあげようか、って話なんだけどさ」

……ぶっちゃけると、私も最近お金が無くてね。 こういう身一つで出来るアルバイトをやりたいわけよ。
だからさ、お願いっ、私を助けると思って」

そう提案するヤマメは軽薄そうな笑みを浮かべてはいたが、表情の奥は決して不真面目では無い。
しかし、お燐の時も鈴仙はこう思ったが――やはりこうして、グングンと距離を縮めてくるタイプの手合いは、
根が人見知りな鈴仙はどうしても苦手だった。
鈴仙は僅かばかりの抵抗として瞳に若干の軽蔑を浮かべながらも、ヤマメに質問をする。

鈴仙「(なんかヘラヘラ笑って、都合の良さそうな感じね……。 まるで都会のチンピラみたい。
――とはいえ、彼女もそこそこ腕が立つ妖怪ってのは間違い無さそうだけど……)――代金は?」


0ch BBS 2007-01-24