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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
[243]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/10/15(水) 00:02:03 ID:???
パスカル「マツヤマ・ヒカル……。 俺は、あいつを知っている。
あいつのプレーを見た事が……ある」
鈴仙「えっ!? パスカル君、知っているの……!?」
そして、その白髪の少年の正体を知る者は意外と多く居た。
フィールド上で僅かな記憶を頼りにその名を思い起こしたパスカルはそのうちの一人だった。
パスカル「ディアスともマッチアップしていた。
流石にディアスのドリブルは止められなかったが――しかし、彼はタックルの名手だった。
実力としては……当時の俺よりも一回りは上だっただろうか」
今なら互角か、もう少し良い勝負が出来そうだけどな……と乾いた笑いを上げるパスカル。
しかし、彼の予想通り――松山について、こうした昔話をしている暇は無さそうだった。
松山「……俺は松山なんかじゃない」
自分の名を呼ぶパスカルの声が聞こえていたらしい松山は、
審判の手を払い除けて、いつしか狂気染みた声も上げずに、
しかし老人のように腰を大きく丸めてジロリ、とパスカルを睨みつける。
それは矢車にも似た仕草だった。
松山「……松山光だった俺は死んだ。 俺は過去の松山の影にしか過ぎない。
――今だって、こうして出て来たのも。 兄貴にこれ以上負担を掛けたくなかっただけだ。
ああ――そうだ!」
バッ!
不意に松山は大きく仰け反りながら、焦点の合わぬ瞳で叫びだす。
先程とは違い、矢車らしい動作では全く無かった。
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0ch BBS 2007-01-24