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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】


[264]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/15(水) 22:38:53 ID:???
この試合には、矢車が、自分に見せたがっていた物がある――。
さとりは自信に溢れた声でそう答えた。
松山はこの時まで、さとりを自分の兄貴に尻尾を振る牝犬程度にしか認識していなかったが、
瞳の奥に闇を湛えつつも凛と煌めくさとりの瞳を見て、思わず心を奪われかける。

さとり「――矢車君の心は読めませんでしたが。
……それは、彼が貴方自身の心を隠すフィルターとなっていたからなのですね。
今の私には、貴方の心が読み取れる。 ……だから、正直になりなさい」

松山「――このアマぁ……! 貴様如きが兄貴を語るな……!」

そんな自分に腹が立ったのか。
松山は自分への距離を詰めて来るさとりに対して大きく拳を振り上げようとしたが――。

ガシッ!

勇儀「――ならば貴様がそのプレーで語ってみせろ。
それが出来ず、犬の如く吠える弱者は、古明地が許しても鬼が赦さん」

松山「……言われなくてもそうするつもりさ。 ああ……!!」

――そんな暴挙は、お節介にも(というよりは無配慮に)場に割り入る勇儀によって制される。
……そして、不要な対立や喧嘩が無くなったとすれば、もはや松山が試合に参加しない理由は無い。

実況「あっと、矢車選手が倒れて別の人間……松山選手へと交代が行われ!
そして松山選手、一時は狂ったような様子を見せていましたが、
チームメイトの激励と制止によって何とか正気を取り直した模様。
審判、駆け寄り――はい! 試合は続行との事です!!」


0ch BBS 2007-01-24