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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】


[27]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/11(土) 00:20:38 ID:QiDXaKao

――ピィイイイイイイイイイイイイイッ!

勇儀「今の体力で『三歩必殺』をぶちかますのはやや分が悪いか。
ならしょうがない……頼んでみるよ、矢車とやら!」

バシュウウッ! ――ポムッ。

矢車「はぁ……。 どうせ俺なんか……」

それから試合は淀みなく再開された。
今や名実ともに永遠亭ルナティックスのエースストライカーと成長した鈴仙による、
前半9分の鮮やかな先制ゴールに未だ熱狂する観客達の歓声をBGMに、
しかしボールを託されたI番の矢車はそれに動揺する事も嫉妬する事も無く、
静かにボールをキープし、暫くは選手の動静を見守っていた。

矢車「(俺は……何の為に此処に在るのか。 何故俺は戦うのか。
――良いよなぁ、俺と違って祝福されながら生まれて来れた、数多の子等は)」

実況「矢車選手、ここは冷静にルナティックスの隙を伺っています!
地底の住民にもイマイチその素性が知られていない矢車選手ですが、
大会の大舞台で、こうした冷静なプレーが出来るのはやはり、一騎当千の名選手である証左!」

鈴仙「(――このままボールを預けているようだったら、作戦通り、
MFと連携して一気にボールを奪ってやるんだから……!!)」

実況の賛辞にも、鈴仙達の警戒にも意を介さず、矢車はただただ自身の暗闇を見つめている。
そんな矢車に――即ち、地霊殿サブタレイニアンローゼスに動きがあったのは、前半も10分を過ぎた頃だった。


0ch BBS 2007-01-24