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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】


[908]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/10(月) 00:14:51 ID:X/3Pl4GA
松山「……良いか。 仲間なんてのは、所詮単なる利害関係人。
お前に皆がたかるのも、お前が金持ちの家の娘で、地元の有力者だからなんだ……。
ああ、確かにお前が何をやろうとも皆はそう簡単に見捨てないだろうさ。
だけど覚えておけよ。 そうしている『仲間』は皆、お前の事を内心では軽蔑して馬鹿にしてるんだからな!」

松山は饒舌にさとりの非を咎める。 自分よりも惨めな境遇の者に対して、彼は非常に尊大だった。
そうだ。 あいつは気に入らない。
嫌われ者の癖して前向きで、それなのにスタンドプレーでチームの和を乱して。
――松山はそう思いながら、さとりがどんな良い顔をしてくれるかを楽しみにしていたが。

さとり「……ふふ」

松山「何俺の事笑ってるんだよ……。 この不協和音が……!」

さとりの表情は松山にとって最悪の顔だった。 ――つまり、穏やかに微笑んでいたのだ。

さとり「……確かに、私の「仲間」は。
今の私のスタンドプレーに酷く驚き、同時に不信感や不満を抱いています」

さとりはそうやって優しく言葉を紡ぐ。
松山にとって、彼女の声や言葉は呪詛か何かのように聞こえた。

さとり「――ですが。 それと同時に、この返された一点をどう返していくか。
それを必死に考えてくれています。 ……無論、私と――貴方を入れた11人でね」

松山「……なにィ?」

さとり「……私は人や妖怪の心を読む事が出来てしまう、醜悪な覚妖怪。
だけど、この忌み嫌われるべき能力はごく稀に……役に立つという事ですよ」


0ch BBS 2007-01-24