※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】


[992]988:2015/01/31(土) 22:41:24 ID:???
社会の方向を決定する力として組織、集団の特質による影響が大きいという説には反対意見がある。
そのうち最も目立つのは英雄主義と種族主義である。
前者は、社会を決定する力が特定の個人、人物にあるという思想であり、後者は、種族間の関係にあるとする思想である。

英雄崇拝の時代はすでに過ぎた。社会の進行において個人は確かに一つの要素となる。
秦の始皇帝、アショカ王、カエサルの時代はいうまでもなく現代においても、やはり個人の影響はないとはいえない。
旧ソ連の骨格はなんといってもレーニン、スターリンの影響があり、
インドが今日のインドになるにはガンジーの人格が大きく関係している。
それゆえ第二次大戦後、戦争犯罪者を選んで処罰したのは当然のことである。
ともあれ個人の時代はおわった。
英雄主義のなかでもカーライル[イギリスの思想家、1795-1881]の語る英雄は
一時華やかだったナポレオン、ジンギスカン式の英雄ではないので、
今も聞くに値し、人の精神を呼び覚まし、真実で敬虔な態度で人生の戦線に立ち向かおうとする勇気を起こさしめる力がある。
けれども、それはやはり個人の面だけを強調した思想である。個人は自分独りで成り立つものではない。
考え、判断し、行動する主体が個人であることは言うまでもないが、その個人のうしろには常に全体が立っている。
良心は己れがつくったものではなく、生まれる前にすでに枠組みが決定されている。



0ch BBS 2007-01-24