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【燃えて】キャプテン森崎47【ヒーロー】


[304]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:35:49 ID:YjRW+Zv6
だがダイヤを磨くのにはダイヤが必要である。それなのに周りには宝石の粒すら乏しかった。
結果監督もコーチも彼を特別扱いせざるを得なくなり、当時のチームはワンマンチームと言う表現すら
生易しい程コインブラによるコインブラの為のコインブラのチームと化していた。彼が望む望まざるに関わらず。

だが如何にスーパーエースと言えど彼の居ない所でボールを回されてはどうにもならないのがサッカーだ。
このチームと戦う他チームは皆例外なく攻撃ではコインブラを避け、守備では反則を厭わずコインブラを止めた。
そんな目に会っていてもコインブラを助けられるチームメイト達は居なかった。助けようとしなかった訳ではない。
ただ単に心が完全に折れているチームメイト達が成長せず、全く頼りにならなかっただけだった。

コインブラはこの境遇に半年間耐えた。それが限界だった。今日彼はクラブに退団を申し入れ、クラブはそれを受け入れた。
クラブ側もここに来てコインブラが巨大過ぎて手に余るダイヤだと気付き手放したがっていたのだった。
丁度意欲を失った選手達を大幅に入れ替える為に入団テストをする日だったので都合が良かったのもあるだろう。

コインブラ「………サッカーなんて、つまんねぇな」

コインブラには大人達の事情はそこまでハッキリとわかっていた訳ではなかったが、サッカーとサッカークラブに対して
大きな嫌悪感を抱く程度には物事を感じ取っていた。それでも未練がましくグラウンドを離れた位置から
見つめてふて腐れていたのはこの少年が本当はサッカーが大好きで、まだサッカーがしたかった事の証明だろう。

この未練がましさが運命的な出会いを起こした。

カルロス「お、おい!あのさ!」

コインブラ「ん?」

その日、カルロス・サンターナと言う少年が入団テストを受けていた。


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