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[435]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/25(火) 00:02:25 ID:???
鈴仙「はぁ、はぁ……! す、すっごい歓声! 前の試合以上に……!!」

てゐ「何だかんだで、地上の人妖も地底の妖怪が気になるみたいだからね〜。
だから、普段サッカーを見ない層も見物がてら試合観戦に行ったらしいよ。
――そう言った意味では、地底と地上との交流を模索している地霊殿一派にとっても、
中々いい試合だったんじゃないかねぇ」

……鈴仙達ルナティックスのメンバーは、大観衆の歓声を前に、改めて勝利の実感を噛みしめていた。
今日の試合は、決して快勝とは呼べるものでは無く、辛うじて繋いだ辛勝だった。

鈴仙「(私が上手く判断できなかったり、パルスィさんが想像以上に凄かったり。
本当に辛い事も多い試合だったわね。 ……でも、皆が実力以上の力を発揮してくれた。
つかさが凄いブロックをしてくれて、妹紅は命がけのクリアを見せてくれて、
師匠も最後には散々苦しめられたパルスィさんに、圧倒的なドリブルで打ち克つ事が出来た。
――あと、私もハットトリックしたし)」

まさに紙一重の勝利だった。
勝利による達成感と解放感の後に生じたのは、そうした安堵と、今後に対する緊張感だった。

パスカル「――確かに、この地霊殿サブタレイニアンローゼスは、
決勝トーナメントに出ていてもおかしく無い程の強敵だったと思う。
しかし……今後の敵は恐らくこのチームと同等、いや、それ以上の実力を持つチームばかりになるだろうな。
――ワクワクして来た……と、言いたい所だが。
ナカヤマみたいに心が強く無い俺はやっぱり、少し不安になるよ」

佳歩「――でも。 私だって、皆だって! これからもドンドン強くなっていきます!
だからきっと、次も勝てますよ。 パスカルさんっ! 鈴仙さまっ!」

鈴仙「パスカル君、佳歩……。 ――ありがとう。
でもやっぱり、まだまだこれから、って事よね……」


0ch BBS 2007-01-24