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[453]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/26(水) 00:39:18 ID:???
さとり「……私ならば、彼の心を開かせる事が出来る――そう思ったのですが、今の私ではまだ駄目だったようです。
ええ、外傷ではありません。 ですが、ええ、可能ならば河童の診療所で検査をして下されば――」

救護班「そうですねー。 念の為に痛い栄養注射位は撃っておく位は……(ゲシィイイッ!)――って、ひゅいぃっ!?」

ゴロゴロゴロゴロ! ……ドガッ!

矢車「治療は不要だ。 ――それに、言っておきたい事がある」

矢車は元気な様子だった。 ――自分を治療しに来たらしい、救護班長の青髪の河童をけっ飛ばす程度には。
大きなリュックに治療用品を抱えていたらしい青髪の河童は、
荷物を吐き出しながらゴロゴロとサッカーボールのように、今や無人のフィールドを転がって行く。
そして救護班の中に、そんな彼女をフォローする者はいなかった。

矢車は、さとりの瞳を一直線に見据え、彼女を庇うように手を伸ばし。
怯える救護班や、戸惑うチームメイト達に対してこう宣言した。


矢車「この人は――俺が守る」


0ch BBS 2007-01-24