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[498]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/27(木) 22:52:57 ID:+NXd4L1Y
【鈴仙と妖夢。 真・友情特訓!?】

〜早朝・永遠亭特設サッカーコート〜

妖夢「ご、ごめんね鈴仙。 昨日の今日で来てしまって……」

鈴仙「――あぁ、別に良いのよ。 そっちだって忙しいでしょうから。 ……ちょっとだけ、眠いけど」

――地霊殿との試合を終えた次の日の早朝。
鈴仙の部屋の窓を叩く音が聞こえたと思うと、それは妖夢だった。
練習すると口約束した翌日の早朝に押しかけて来るのは、些かせっかち過ぎるきらいもあるが、
一度決めたらとことん突き進む妖夢らしいと言えばそうだと、鈴仙は妙に納得していた。

鈴仙「……うん。 前に言ってた特訓の話よね」

妖夢「そう。 ……色々考えていたけど、やっぱり今日しかない、って思って……!」

妖夢の様子は落ち着かない様子ではあったが、しかし前のように思いつめすぎた雰囲気では無かった。
鈴仙はひとまずそんな妖夢に安心しており、寝起きという事もあってか幸いに、
昨日の夕刻、妖夢と見知らぬ少年が歩いていた事についてまではすぐに思い至らなかった。

鈴仙「――まぁ。 折角遠路遥々冥界から来てくれたんだし。
……妖夢! お互い悔いの無い位に、練習頑張ろうね!」

妖夢「(鈴仙。 やっぱり昔と違って明るくなったなぁ……)――うん、宜しくお願いする」

かくして、これまでのわだかまりや不安は一旦捨て置いて。
――鈴仙と妖夢。
異なる立場ながら似た境遇を持ち、同じように道に迷い。
しかし、今まさに違う道を選ばんとする二人の特訓が――今、始まった。


0ch BBS 2007-01-24