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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[512]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/28(金) 00:24:06 ID:???

妖夢「……幽々子様の考えは、私にも良く分からない。
けれど幽々子様は、私の事を想ってそう言って下さった……と、思う」

妖夢ですら分からないのだから、鈴仙には西行寺幽々子の考える事は余計に分からない。
鈴仙にとっての幽々子は、輝夜を数倍飄々とした風にして、永琳を数倍謎めいた風にしたイメージだ。
つまり、最高クラスに意味不明な人物……と、言う事である。
だから鈴仙は敢えて、幽々子の思惑については考えない事にした。
妖夢は話を続ける。

妖夢「だけど私は、その誘いを断った。 ――何故なら、あの時の私には……怖かったから。
幽々子様と幻想郷を捨てて、戦う事が怖くって。
私は強くなる事よりも、幽々子様と並んで戦いたいって言ったけれど……それは、卑怯な逃げだとも思った。
自分の力が試される事が、怖かったんだと思う」

鈴仙「妖夢……。 その気持ち、何となく分かるよ。 ……でも、それが――『大事な話』?
確かに私も、件のプロジェクトで妖夢も一緒に戦ってくれれば、本当に頼もしいと思うから、
誘いを断ったのは残念だけど」

妖夢「ううん、違う。 『大事な話』はそれだけじゃないの」

妖夢はここで一旦会話を切り、鈴仙から一歩離れて、小さな額についた汗を手のひらで拭う。
二人の間を朝日が照らす。 妖夢と鈴仙、二人のシルエットがサッカーコートに長い影を落とす。
――妖夢は、鈴仙に向けてこう告白した。


妖夢「鈴仙、やっぱり私は――。 貴女と、同じ道を歩くことは……もう、出来ない」


0ch BBS 2007-01-24