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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[528]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/29(土) 01:09:35 ID:???
鈴仙「(私は……私は。 妖夢の事を、何にも分かっていなかったのね……)」

鈴仙と妖夢は、似た者同士であると思っていた。
二人とも奔放で辛辣な上司の下で苦労していて、半人前で、失敗ばかりしていて――。
確かにそれは事実ではあったが……しかし、それは表層的な観点に過ぎなかった。

鈴仙「(私は……妖夢の友達だって浮かれてて、妖夢の苦しみを何にも分かろうとしていなかった!
一緒に練習したり、試合を見に行って応援したくらいで、妖夢の友達面をしていただけだったんだわ……。
――妖夢がここまで悩み、ここまで大きな決断を抱えていた事なんて、全然知らなかった!)」

……無論、そんな鈴仙を責める者などこの世のどこにも居はしない。
鈴仙は彼女なりに、妖夢の友人として出来る事を精いっぱいこなしていた。
ただ少し、ボタンを掛け違えただけだった。

鈴仙「(こんな私が。 ……妖夢の嫉妬や苦しみを理解できなかった私が。
――それでも友人として言ってあげられる言葉って。 一体、何だろう……?)」

――それでも、この場で食い下がる事は、今の鈴仙にはできなかった。
鈴仙にとって妖夢は大事な友人であると思っていた。 例え、暫く会えない時期が続いても。
だからこそ、逃げ出さずに、何かを残さなければならない。


0ch BBS 2007-01-24