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[555]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/29(土) 23:29:32 ID:Q7oZFu8Q
★ようよう白くなりゆく竹林→ スペード10 ★
スペード・クラブ→妖夢「ありがとう、鈴仙。 ……私は、きっともう迷わない」

妖夢「…………」

鈴仙「……? 何か言った、妖夢?」

妖夢はまず、何かを呟いていたが――竹林を揺らす秋風のせいで、鈴仙には聞こえない。
しかし、その次の言葉については明瞭に聞き取る事ができた。

妖夢「――ありがとう、鈴仙。 ……私は、きっともう迷わない」

鈴仙「……それなら、良かった」

妖夢の表情からは、先日の試合や今日の特訓中に見せていた憂いが、殆ど消えていた。
そんな妖夢を見て、これで良かったのだと鈴仙は思えた。
空が明るくなるように、二人の雰囲気も次第に元の打ち解けた様子に変わっていく。

鈴仙「――でも、この話って幽々子さんにはきちんとしてあるの?」

妖夢「何となくには言ってある。 『自分を試したいから、大会後暫く暇を頂きたい』……って。
――幸い、幽々子様の世話役には後任が見つかりそうだから。 その人、うどん作りが凄く上手いんだよ」

鈴仙「うどん作りねぇ。 ……なんだかうどんって聞くと最近、仲間が食べられてるようで気が気でなくって。
――って、何言わせてるのよっ!? 私はうどんじゃないっ!?」

妖夢「鈴仙が自分で言ったんじゃない……」

鈴仙「むぅ。 ――あっ! そ、そういえば結局、昨日妖夢が一緒に歩いていた人って……!」


0ch BBS 2007-01-24