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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[556]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/29(土) 23:31:13 ID:???
妖夢「先に言っておくけど。 あれは……そんなんじゃないから!」

鈴仙「そんなんってどんなよ。 私、気になるなぁ〜」

妖夢「あれは、聖人一派の弟子。 幻想郷の内外で、ああしてスカウト活動をやっているだけで、私は話を聞いてただけ!
――だ、大体ね。 鈴仙だって破廉恥です! 同じ屋根の下に、男の子二人を連れ込んで!」

鈴仙「ちょっ……! 誤解を招く言い方は止めてってば!」

――誰にも邪魔されない明け方の空の下、暫しの平和なやりとりを楽しむ二人。
この時間が永遠に続くのならば、恐らくは全てが幸せに終わるのだろうが……時間は待ってはくれない。
やがて、鈴仙と妖夢が道を分かつべき時がやって来た。

妖夢「――それじゃ、鈴仙。 私はこれ以上幽々子様をお待たせ出来ないから……」

鈴仙「うん、私も妖怪ウサギ達の面倒を見ないといけないし。 ……とりあえずは、次の試合で」

妖夢「……うん。 ――じゃあね、鈴仙」

夜は完全に終わり、始まりの朝がやって来た。
それはきっと妖夢にとって、新しい始まりを告げる朝。
鈴仙は、それを笑顔で迎えてあげたいと思った。
言いたい事はまだ沢山あるが、鈴仙は空へ飛び去る妖夢に向かって、笑顔で手を振った。
空の中、小さく映った妖夢も、手を振り返してくれたような気がした。



0ch BBS 2007-01-24