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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[748]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:48:05 ID:???
レミリア「……随分と余裕ね。 爪を隠し持つのは結構だけど、
うかうかしていたら、一矢を報いるより先に止めを刺させて貰うわよ?」

神子「――ああ、ご心配無く。 こちらも楽に貴女達に勝てるとは思っていませんから。
一連の失点は慢心でも無く、完全に我々の実力不足。
正直言って、真正面から実力勝負をしたら、我々は貴女方に決して勝てないと考えている。
しかし―――我々は人間だ」

レミリア「……ふうん?」

神子「我々人間の――私は例外だけど――力は非常に弱い。
才能が無い大多数は、如何にあがこうとも神にも妖怪にすらも成れない…もしくは、近づく事ができない。
だけど、貴女達妖怪を倒して来たのは、常に人間だった。 そう、我々人間は――」

……ピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

レミリアに対する神子の演説は、試合再開を告げるホイッスルにより掻き消された。
しかしその続きについて態々高説を垂れられずとも、レミリアは充分に理解していた。

レミリア「(――言われなくても分かっている。
人間は個々が弱くとも、結集し知恵を巡らせ、強大な個たる私達を退治し続けて来た……でしょう?
ええ、それでこそ面白い。
――そうした人間の努力を踏みにじり蹂躙し、新たな恐怖と絶望を与える事もまた、我々の存在意義なのだから!)」


実況「さあ! 聖徳ホウリューズのキックオフで試合再開です!!
前半7分にして早くも1点のリードを許してしまったホウリューズ、どうやって攻めて行くのか!?
ボールは今、FWの小田選手がバックパスして……トップ下の神子選手がフォローしました!」

神子「(――さっきはパスをカットされてしまったが。 敵の攻勢に無意識レベルの隙が出来た今なら!)
……一に曰く!  ……『和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ』ッ!」


0ch BBS 2007-01-24