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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[810]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 23:30:28 ID:Fz74ij0+
★観客席巡り?→ ダイヤ8 ★
ダイヤ→こころ「…………」鈴仙「(あいつは……あの時の!)」

鈴仙「(――あれは……あの見慣れない後ろ姿は……?)」

観客席をうろついている中、鈴仙は群衆の中でも一際目立つ薄桃色に輝くロングヘアを見つける。
周囲には喜怒哀楽を模した、様々な種類のお面が浮かぶ姿は独特過ぎて忘れられない。

鈴仙「(あのお面の少女は……!)」

こころ「うーんと……ここら辺とここら辺には『人間っていいな』な表情でー、
ここら辺とそこら辺には『やっぱり妖怪って怖いわー』の表情でー、……っと」

その少女は群衆に紛れて、何やら独り言を呟いている。
周囲の歓声や罵声があまりに大きく、何を話しているのかは鈴仙の耳には届かない。

鈴仙「(……怪しい事は分かる。 でも私は言ってしまえば、彼女について何も知らない……)」

鈴仙はあの少女の名前――そう、秦こころ。そう名乗っていた――だけは辛うじて覚えていたが、
彼女の行動原理を何も知らない。
コロコロを表情を変える内に、理由も聞かずに戦いになり、返り討ちに合い……それだけの存在である。
――と、そんな時。

ポロッ……。 ……ポロ、ポロッ……。

鈴仙「(あれ、お面が二、三個落っこちた。
……周囲にフワフワ浮いてるけれど、群衆の肩やらに引っかかったら普通に落ちるのね。
どうしよう、なんかあの子はぽけ〜っと無表情で観客の方を見ているだけだし。
――ここは純粋に人助けと思って、お面でも拾ってあげようかしら?
何やらあのお面にも、良く分からないけど凄い力を感じるし……)」


0ch BBS 2007-01-24