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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[894]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:45:18 ID:???
実況「――そしてパチュリー選手、必要最小限の動きで、中央に寄っていた石田選手からボールを奪い取る!
石田選手のドリブルがパスと比べてお粗末という事情もありましたが……しかし、それでも、
パチュリー選手の動きは冴えている! そう言ってしまっても構いませんでしょう!」

パチュリー「(ここで恐らく、背番号11番(岬)かさっきの岸田が即座にタックルに来る!
……だけど、私の『芸術的なドリブル』ならばキープは充分可能。
一瞬でも隙があれば、後は小悪魔の『トップスピンパス』なり、咲夜の『ザ・ワールド』なりで反撃出来る! そうすれば――!)」

岬「……さぁ。 ――チェックメイトだ」

――パチュリーの予測通り、振り向くと岬は仮面のような笑顔で彼女に肉薄していた。

パチュリー「(恐らくは、絶対にバレないと断言できる程精度が高いダーティディフェンスを披露するのでしょうけど。
ええ、やってみなさい。 それで私を退場させなさい。 そうしたら――相打ちにしてあげるから!)」

パチュリーは自身の周囲に纏わせた魔力を確認しながら、
覚悟を決めたように目をぎゅっと瞑り、そして向き直ると――そこには、パチュリーの想定の範疇外の影が二つあった。
一つは、岬の居た方向から死角の位置で、肘を突き上げタックルに出ようとしていた本間の影と。

フラン「これ以上……パチェを、いじめるなーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――!!
        バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!! ドッガァァァァァアァァァァァアン!!

本間「――ぐはっ!?」

――ピッ、ピピピピッ。 ピィィィィィィィィィィイィイーーーーーッ!!

パチュリー「……フラン。 貴女――何、を………!」

その本間に対して真横から錐揉み状に突っ込み、遥かサッカーコートの観客席の端まで突き飛ばした、
……フランドール・スカーレット。 彼女の影だった。


0ch BBS 2007-01-24