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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[897]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:48:32 ID:???
咲夜「……フランお嬢様。 せめて私めが、ロッカールーム――控室までご案内いたします。
何卒それで、貴女に対してどこまでも無力な私を……お赦し下さい」

美鈴「(ど、どうしよう。 妹様が辛そうだけど言葉が思いつかない!
……それにやっぱり、あの吹き飛ばされた本間君って子も気になるし……!)」

陸「全く、あれでも妹君はずいぶんと手加減していただろうに。 リーベンレン(日本人)は相変わらず大袈裟アルね」

小悪魔「そ、それよりパチュリー様! パチュリー様はご無事なんですかーー!?」

――従者にしてチームメイトの慰めや同情、あるいは全く無関係の声が聞こえてくる。
しかし、それでもフランドールの気持ちは晴れない。
今の彼女には、もっと自分の近くに寄り添ってくれる存在の声が必要だった。

レミリア「フラン。 ……さっきの行動は、淑女として決して誇らしい物では無い。
……淑女とはつまり、あらゆる状況においても法と礼節――サッカーで言えばルールを重んじなくてはいけないのだから」

フラン「……お姉様、ごめんなさい。 ……ごめんなさいっ!」

それを知っているレミリアは、何時の間にか審判を押しのけてフランドールに駆け寄り。
紅魔と当主として厳格な口調を保つ裏腹――愛しい妹の頭を優しく撫でていた。

レミリア「……そういった意味では、誇り高き紅魔を総べる当主として、貴様は恥ずべき存在だ。罰しなくてはならない。 でもね――」

フラン「でも……?」

――そして、自分とそう背丈も変わらぬ妹に対して目を合わせ向き合い、レミリアが再び口を開こうとしたその時。


        霊夢(観客席)「その審判、ちょーっと待った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

――空を飛んで、巫女が一人、神聖なフィールドに乗り込んで来た。


0ch BBS 2007-01-24