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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[925]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/12(金) 00:02:55 ID:???

パチュリー「(……ぁあ。 この馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿吸血鬼……!
試合途中で、チルノとすり替わったんじゃないかしら――いや、それは無い!
チルノでも、わざわざ自分に有力な証拠を、自分からぶっ壊しはしないんだから……!)」

神子「(……本当は、ここで私が演説をして場を取り戻したかったが――吸血鬼に取られてしまったか。
そうなると、どうしようか……。 こころをこっちに呼び戻すか、それとも……?)」

そんなレミリアの態度に、紅魔スカーレットムーンズのメンバーも、聖徳ホウリューズのメンバーも、
呆気に取られて(一部は更なる謀略に頭を巡らせていたが)、
鎮まり返った場にレミリアは満足して、政治家のお株を奪うかのような、幼くも凛々しい声で演説を始めた。

レミリア「――かつて。 ああ、私がここに居を構える前だ。
……数世紀前、私は人間に恐怖を抱かせる邪悪なる魔物としてその名を馳せた物だったが。
その時の人間も、本当にありとあらゆる手を尽くして、私を殺しに掛かった。

ある人間は、大量の大蒜が入った袋を盾に取り。 ……あの時は臭いが取れなくて大変だった。
ある人間は、酒で眠らせ寝入りに銀の釘を心臓に打ち付け。 ……そこまでするなら、もっと色々やっても良かったのに。
ある人間は、そう。 ……まだ幼いフランを人質に取ろうともした。 ……まぁ、その人間の末路はお察しだけどね。

――ここじゃあ言えない。 もっと卑怯かつ残酷な手で、弱い人間は私を――私達を殺そうとしていた。
しかし、私はそれを理由に人間を恨み憎んだだろうか? ――答えは勿論ノー。
何故なら、人間はそうでもしないと吸血鬼に勝てない。 汚くならなければ殺されるからね。
そして、そんな人間を見下す為に――私は常に高潔な淑女たらんとした。
人間の条理が通じぬ、恐怖の権化であり続ける事こそが、我々悪魔の存在意義だから」

フラン「お姉様……。 勿体ぶってて偉そうだって思ってたけど。 ……そんな事考えてたんだ」

陸「(そう考えると、朕が今まで生きて来れたのって軽く奇跡な気がして来たアル)」


0ch BBS 2007-01-24